Eテレ「100分 de 名著」 名著55 ジャン=ジャック・ルソー『エミール』
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司会 : 伊集院光 、礒野佑子
指南役 :東京医科大学教授、哲学者 西研
朗読 : 要潤
第1回「自然は教育の原点である」
<引用ここから>
「万物をつくる者の手をはなれるときすべてはよいものであるが、人間の手にうつるとすべてが悪くなる」という言葉が示すように、徹底した自然の賞揚、人為への批判をベースにして教育論を展開した書「エミール」。人間の成長や発達をもたらすものとして「自然」「人間」「事物」の三つを挙げるルソーは、それらを調和させることで、架空の孤児エミールを理想的な人間を育てようとする。ではそれはどんな人間なのか? ルソーは、自分のためだけに生きる「自然人(オム・ナチュレル)」と社会全体の中で自分を位置づける「社会人(オム・シヴィル)」という相対立する二つの人間像を提示し、折り合いにくいこの二つを統一した人間を育てることこそ、人間が幸福の障害を取り除くための大きな鍵を握っているという。第一回は、ルソーが提起した「自然教育」の根本理念を明らかにし、「自分のため」と「公共のため」という相矛盾する要素を両立する「自由な主体」とはどんな存在か、それを育てるには何が必要かを考えていく。
<引用ここまで>
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