ZOOM-H5で空気録音
KT66は6L6とほぼ同じプレート損失・最大出力を得ることができる出力管です。
有名な300Bの妹のような2A3と同じく、有名なKT88の弟的な立ち位置?です。
一寸控えめで上品で英国紳士のたしなみ、教養、責任感のようなものを(よくわかりませんが)感じる音質です。まあ、でもこれはロシア製なんですがね。一寸刺すカンジが否めません。
だけど、ウォッカで飲んだくれて他の国に押しかけて暴力を振るうって程バカ野郎な音でもないんですよww その典型的なイメージ、ロスケに失礼です。
スロバキア製のマッタリした音のJJ6L6GCと「球転がし」してみると、お国柄というか、文化的背景の違いまでもが想像されて感慨深いものがあります。
元々は6L6はアメリカのRCA、KT66は英国のGECが開発した出力真空管です。それを旧東側諸国が独自の改良を加えて現代に蘇らせているという複雑な事情なんですが、 どちらも工業製品としての品質は勝るとも劣らず、なかなかの出来です。
「アンプの音は皆同じ」と言われるくらい現代の高度工業化オーディオは進化しましたが、真空管のようなローテクな世界は、未だに出力素子によって結構音が違って面白いです。
とは言え、オペアンプを交換して楽しむ若い方にはちょっと敷居が高いのかもしれませんが、真空管の「球転がし」でも同じような効果を得られて、趣味としては楽しく、そしてしょうもない道楽なんですよね。
「アンプの音に違いはない」とまで言って頂けると、様々な努力が到達した結果と言ふべきなのか、血と汗と涙の結晶が報われた瞬間?をついに目撃出来たような複雑な思ひです。
![](https://i.ytimg.com/vi/mTyEmat_uZA/maxresdefault.jpg)