新型コロナウイルスによる臨時休校で自宅にいる小中学生を対象にして高知県黒潮町教育委員会は4月23日、インターネットで地域社会の話題などを学ぶ番組づくりを始めた。動画サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルと地元ケーブルテレビ(IWK)で放映する予定。
初回は手話講座。地元の手話サークル「松ぼっくり」の米津小巻代表と森田峰子さんがボランティアで出演し、入野松原で収録した。2人は松林で、「こんにちは」「ありがとう」のあいさつから始め、次々と様々な表現を説明した。森田さんは1歳で聴覚障害を持った。南海トラフ地震で大津波が想定される黒潮町だが、森田さんは「避難所には放送の聞こえない人がいると思ってほしい。紙に大きく書いて貼ることも大切です」と手話で伝えた。
新型ウイルス感染を防ごうとマスクをする人が多い。森田さんは「マスクで口元の動きが見えず、情報がわかりづらい」と現状を手話で語りかけた。
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